【FF10】キマリが弱い理由|ユウナが死んだら誰がキマリを守るのだ
ネタバレ注意
ネタバレを含みますので、未クリアの方はご注意ください。
『ファイナルファンタジーX』に登場するキマリ=ロンゾ。
身長204cmの屈強なロンゾ族であり、巨大な槍を持ち、幼いころからユウナを守り続けてきたガードです。
そんなキマリですが、FF10をプレイした人からはしばしば、
「キマリ、弱くない?」
と言われます。
ユウナレスカとの決戦を前に、キマリはこう言いました。
「キマリが死んだら誰がユウナを守るのだ」
非常に格好いいセリフです。
しかし、キマリをあまり育てていなかったプレイヤーは思ったかもしれません。
ユウナが死んだら誰がキマリを守るのだ。
なぜ屈強なロンゾ族の戦士が、こんな扱いになってしまったのでしょうか。
結論からいうと、キマリそのものが極端に弱いわけではありません。
キマリ最大の問題は、「何でもできる」という長所がFF10の戦闘システムと絶妙に噛み合っていないことです。
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キマリが弱いと言われる最大の理由は役割がない
FF10の仲間たちは、序盤から非常に分かりやすい役割を持っています。
ティーダは素早い敵。
ワッカは空を飛ぶ敵。
ルールーは属性魔法が有効な敵。
アーロンは防御力の高い敵。
ユウナは回復と召喚獣。
リュックは「盗む」や「使う」。
敵を見れば、「この敵にはこのキャラクター」と判断しやすいように作られています。
ところがキマリだけは違います。
キマリには、キマリにしかできない通常戦闘での明確な担当がほとんどありません。
物理攻撃もできる。
魔法も覚えられる。
回復役にもなれる。
アイテム役にもなれる。
敵の技も使える。
一見すると万能です。
しかしFF10では、この万能さこそがキマリ最大の弱点になります。
FF10では器用貧乏があまり強くない
FF10では、戦闘中に控えメンバーと自由に交代できます。
しかも交代したキャラクターは、そのまま行動できます。
つまり黒魔法が必要ならルールーを出せばいい。
素早い敵ならティーダ。
飛んでいる敵ならワッカ。
硬い敵ならアーロン。
回復したければユウナ。
アイテムを盗みたければリュック。
必要な専門家を、その場ですぐ呼べるのです。
固定メンバー3人で長時間戦うRPGなら、
「物理も魔法も回復もそこそこできます」
という万能キャラクターには大きな価値があります。
しかしFF10では、専門家本人へいつでも交代できます。
その結果、
いろいろできるキマリより、その仕事が得意な本人を出したほうが早い
という悲しい状況が生まれます。
スフィア盤の自由度が逆に初心者を苦しめる
FF10では、スフィア盤を進めることでステータスやアビリティを成長させます。
ほかのキャラクターは基本的に、自分のルートを進めていけば役割に合った性能へ成長していきます。
しかしキマリは違います。
キマリの初期ルートは短く、比較的早い段階で、
「次にどこへ進むか」
をプレイヤー自身が決めることになります。
アーロン方面へ進んで物理型にする。
リュック方面へ進んで「盗む」「使う」を覚える。
ユウナ方面へ進んで白魔法を覚える。
ルールー方面へ進んで黒魔法を覚える。
自由度は非常に高いです。
しかし初見プレイヤーからすれば困ります。
ティーダは前へ進めばティーダになります。
ワッカも前へ進めばワッカになります。
アーロンも前へ進めばアーロンになります。
キマリだけ、
「あなたのキマリは何キマリにしますか?」
と聞いてきます。
知らんがな。
他人のルートを進むと劣化版になりやすい
キマリをアーロン方面へ進ませれば、物理攻撃に強いキマリになります。
しかしパーティにはすでにアーロンがいます。
ルールー方面へ進めれば黒魔法を使えるようになります。
しかしルールーがいます。
ユウナ方面へ進めれば回復できます。
ユウナがいます。
リュック方面へ進めれば「盗む」や「使う」を覚えられます。
しかし、そのうちリュックが加入します。
行く先々に本職がいる。
これがキマリのつらいところです。
自由に育成できること自体は大きな長所ですが、何も考えず誰かの後ろを追わせるだけでは、
「それ本人でよくない?」
となりやすいのです。
敵の技も強そうなのに普段使いしにくい
キマリ最大の個性が「敵の技」です。
キマリは「竜剣」を使うことで、特定の敵から技を習得できます。
FFシリーズでいう青魔法に近い能力です。
響きだけならかなり強そうです。
ところがキマリの「敵の技」は、通常コマンドではありません。
オーバードライブ技です。
つまり、覚えた敵の技をいつでも好きなだけ使えるわけではありません。
オーバードライブゲージをためる必要があります。
キマリ唯一ともいえる大きな個性なのに、通常戦闘では気軽に連発できない。
これもキマリの役割を分かりにくくしています。
そしてアーロンがやってくる
序盤のキマリは、槍を持った物理アタッカーとして普通に戦えます。
見た目もデカい。
槍もデカい。
筋肉もすごい。
どう考えてもパワータイプです。
ところが物語を進めるとアーロンが加入します。
巨大な刀。
高い攻撃力。
硬い敵への攻撃が得意。
見るからにパワータイプ。
本職が来ました。
キマリを物理型としてしっかり育てていなければ、ここから徐々にアーロンへ出番を奪われやすくなります。
ユウナを守るために旅をしているキマリ。
しかしプレイヤー側では、
まずキマリの出番を守る必要があります。
キマリを使わないからさらに弱くなる
そして恐ろしい循環が始まります。
キマリが微妙に感じる。
↓
キマリを戦闘に出さなくなる。
↓
APを獲得する機会が減る。
↓
スフィア盤が進まない。
↓
さらに弱く感じる。
↓
もっと使わなくなる。
こうして、
ベンチを守るロンゾ族
が完成します。
FF10では戦闘に参加して行動したキャラクターへAPが入るため、意識してキマリにも行動させていれば普通に育てられます。
しかし役割が明確なキャラクターばかり使っていると、キマリだけ育成が遅れやすくなります。
結果として、
「やっぱりキマリ弱いやん」
という評価が完成します。
ガガゼト山で突然キマリ一人にされる
そんなキマリにも、完全に主役になる瞬間があります。
ガガゼト山です。
ロンゾ族のビランとエンケに道を塞がれ、キマリ一人で戦うことになります。
ここまでキマリをほとんど育てていなかったプレイヤーは思います。
終わった。
しかしこの戦闘では、ビランとエンケの能力がキマリの育成状況に応じて変化します。
そのため、キマリをあまり育てていなくても戦えるように調整されています。
ゲーム側も分かっていたのでしょうか。
「たぶんキマリ育ててないよね」
と。
さらにこの戦いでは、ビランとエンケから「竜剣」を使って複数の敵の技を習得できます。
長らくベンチを温めていたキマリが故郷へ帰り、自分のツノを折った相手と一人で向き合う。
キマリというキャラクターにとって、非常に重要な場面です。
実はキマリは育て方次第でかなり便利
ここまで散々なことを書きましたが、キマリは決して使えないキャラクターではありません。
むしろスフィア盤の特徴を理解して育成すると、かなり面白い存在になります。
たとえばリュック方面へ進めて早い段階で「盗む」を覚えさせれば、リュック加入前からアイテム回収ができます。
白魔法方面へ進めれば、ユウナ以外の回復役を作れます。
黒魔法方面へ進めれば、魔法攻撃役として使えます。
物理系ルートへ進めれば、アタッカーとして育成できます。
つまりキマリは、
弱いキャラクターというより、育成方針を決めないと強みが生まれにくいキャラクター
なのです。
キマリは初心者向けではなく上級者向け
FF10の面白いところは、キャラクターの役割が非常に分かりやすいことです。
敵によってキャラクターを交代させながら戦うだけでも、自然とゲームシステムを理解できます。
そんな中に一人だけ、プレイヤーへ育成方針を丸投げしてくる男がいます。
キマリです。
ほかのキャラクターが自分の得意分野を伸ばしている中、
キマリだけは、
「自由を与えた。好きにしろ」
という状態です。
初見では扱いづらい。
しかし2周目以降なら、
「今回はリュック方面へ進めよう」
「魔法型キマリを作ろう」
「物理特化キマリにしよう」
といった遊び方ができます。
ある意味では、スフィア盤というFF10独自の育成システムをもっとも自由に楽しめるキャラクターともいえます。
戦闘では不遇でもガードとしては誰よりも強い
そしてキマリを戦闘性能だけで評価するのは、少しもったいありません。
キマリは幼いユウナをビサイドまで連れて行き、それ以来ずっと彼女を見守ってきました。
ユウナを守るという意志について、キマリは最後まで一切ブレません。
だからこそ、ユウナレスカとの決戦を前に放つ、
「キマリが死んだら誰がユウナを守るのだ」
という言葉が格好いいのです。
ゲーム性能だけを考えれば、
ティーダもいる。
ワッカもいる。
ルールーもいる。
アーロンもいる。
リュックもいる。
などと言ってはいけません。
キマリにとって重要なのは、
誰かがユウナを守ることではありません。
自分がユウナを守ることなのです。
たとえスフィア盤で迷子になっていても。
たとえ戦闘メンバーから外されていても。
たとえユウナ本人のほうが強くなっていても。
キマリはユウナを守ります。
まとめ
キマリが弱いと言われる理由は、単純にステータスが低いからではありません。
最大の原因は、FF10の中で明確な専門分野を持たず、自由度の高い育成をプレイヤーに委ねられていることです。
FF10では戦闘中に専門家へいつでも交代できるため、「何でもできる」というキマリの長所も活かしにくくなっています。
さらに、
育成方針が分からない。
↓
使わなくなる。
↓
育たない。
↓
もっと使わなくなる。
という負のロンゾスパイラルに入ると、本当に弱いキマリが完成します。
しかし育成システムを理解してルートを決めれば、キマリはさまざまな役割を持たせられる面白いキャラクターです。
つまり、
キマリが弱いのではない。キマリの育て方が初見では分かりにくすぎる。
というのが実際のところでしょう。
そして物語の中で、キマリは最後までユウナを守り続けます。
「キマリが死んだら誰がユウナを守るのだ」
その覚悟に疑いはありません。
ただし育成を完全に放置した場合だけは、こちらから聞いておきましょう。
ユウナが死んだら誰がキマリを守るのだ。
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